Asciidoctorを用いた論文作成
概要
Asciidoctorという言語を用いて効率的に論文作成を行う方法を学びましょう。
前提条件
Visual Studio Code
がインストールされている
開始キットの入手
- GitHubレポジトリにいく
- 緑色の「
<> Code
」ボタンをクリック →Download ZIP
を選択 - ダウンロードしたファイルをラボノートの
11_論文執筆
フォルダに展開- バージョン管理をしっかりと行いましょう!
PDFの作成テスト
- GitHubレポジトリのREADMEファイルを参考に、PDF作成までの手順を試してみましょう。
- 手順の冒頭ではRubyというプログラミング言語環境や関連パッケージをインストールします。
基本的な設定と記述方法
文書設定の変更
index.adoc
の以下の部分を適宜- 目次の表示設定
章ファイルのインポート
- テンプレートをダウンロードした段階では、以下のファイルのみがインポートされる設定になっている
- 抄録:
abstract.adoc
- 序論:
introduction.adoc
- 引用文献:
reference.adoc
- 他の章をインポートする場合は、
index.adoc
の設定を以下のように変更する(方法の章の例)
原稿の執筆
各章のファイル名
章の構成は以下を基本としつつも、必要に応じて変更してもよい
- 抄録:
abstract.adoc
- 序論:
introduction.adoc
- 方法:
methods.adoc
- 結果:
results.adoc
- 議論:
discussion.adoc
- 結論:
conclusion.adoc
- 引用文献:
reference.adoc
- 付録:
appendix.adoc
(任意)
段落
- 段落は空行を入れます。
これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。
これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。これは段落の文です。
これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。
これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。これは次の段落の文です。
句読点
- 「、」「。」で統一してください。
- 引用文献リストのSIST02の記述についてはその限りでありません。
章・図表・コード・引用文献の参照
章の参照
章・節・項は、それぞれ以下の記法を用いる。
論文の題目や章節項の名前に改行を入れたい場合は、pass:[<br/>]
を入れる。
= 長い長い題目なのでここら辺で pass:[<br/>] 改行を入れる
// Settings to change 変更する設定
:author: 著者名
:revnumber: 1.0 // 版番号
:revdate: 2020-01-01 // 作成日時
:revremark: この版の簡単な説明
あるセクションを文書内で参照するには、まずセクション名の上にアンカー([[...]]
)を入れる。
その後、文書内では以下のように<<アンカー名,表示名>>
の記法でリンクを作成することで参照する。
図表・コードのアンカー
サンプル文書を参照のこと
引用文献のアンカー
- 引用文献の書誌事項は
reference.adoc
にまとめて書く。 [[筆頭著者苗字:出版年]] 書誌情報
の形で記述する- 文献リストは筆頭著者名字のA-Zあ~んの順序で並べる
- アンカータグは英語のみ(良い例:
[[Joho:2020]]
、悪い例:[[上保:2020]]
) - 書誌情報はSIST02で記述する
[bibliography]
== 引用文献
* [[Hunt:99]] Andy Hunt & Dave Thomas. The Pragmatic Programmer: From Journeyman to Master. Addison-Wesley. 1999.
* [[Allen:08]] Dan Allen. Seam in Action. Manning Publications.2008.
* [[Joho:2022]] 上保秀夫.(2022)誰でも書ける卒業論文.筑波大学出版.p.3
論文中の引用方法
- 引用論文を主語として使う場合、
<<タグ, 執筆者(出版年)>>
の形で記述する
- 引用論文を文中や文末で使う場合は、文章
<<タグ,(執筆者,出版年)>>
の形で記述する
アンカータグの例
アンカーに使うタグは統一しておくとよい
- 章・節・項:
toc:○○
- 図:
fig:○○
- 表:
tab:○○
- コード:
code:○○
- 引用:
第一著者名字:出版年
(例:Joho:2020
)
画像ファイル
- 画像ファイルは
images
フォルダに保存して、以下のようにファイル名のみを指定する方法で挿入する
その他
フットノート(脚注)
- フットノートは極力使用しない
- 参照するWebページがある場合は、引用文献に書誌事項を記載して、論文同様に引用する
- ただしホームページを示したい場合は、URLをフットノートに入れる